【学術企画】カエルとiPS細胞から知る生命科学

受精卵から複雑な形の個体ができる過程を明らかにする「発生生物学」に関する研究を紹介します。また、発生生物学の実験でモデル生物として使用されるアフリカツメガエルなどの両生類を触ったり、再生医療研究で注目を集めるiPS細胞の実物を顕微鏡で見たりすることができます。

企画名:カエルとiPS細胞から知る生命科学

団体名:総合文化研究科 道上研究室

場所と時間:21 KOMCEE West3階 K303教室

26日-27日終日(ただし27日は16時まで)

キーワード:アフリカツメガエル・ヒトiPS細胞・発生生物学・再生医療

道上先生

受精卵から複雑な形の個体ができる仕組みを探る

今回の展示のテーマである「発生生物学」は、1つの細胞である受精卵からどのようにして複雑な形の個体ができるか、その仕組みを明らかにする学問です。これまで遺伝子、タンパク質、細胞、組織などの様々なレベルで多くの研究がなされてきました。最近は、物理・数学などの観点も取り入れた次世代の生物学が注目されています。これを応用したものが「幹細胞生物学」で、発生生物学の知見をもとに未分化細胞から臓器・器官を作り出す仕組みを明らかにする学問です。
道上先生の研究内容は主に2つあります。1つ目は、初期胚において将来脳や神経になる部分がどのように作られるか、その分子メカニズムについての研究です。最近道上先生は、胚にかかる力や細胞の形そのものの重要性にも着目されているそうです。2つ目は、ヒトiPS細胞からインスリンを作り出す細胞を効率よく分化誘導する方法を開発し、糖尿病治療への応用を目指す研究です。

iPS細胞の実物を顕微鏡で観察してみよう!

この企画では、ポスターや映像を使って研究内容を説明します。また胚発生のメカニズムを研究する発生生物学では、多くのモデル生物が実験材料に使われますが、その1つであるアフリカツメガエルなどの両生類を展示します。ぜひ直接触ってみてください。そして、どんな手触りで、どんな大きさで、どんな動きをするか実感してみてください。
さらに、再生医療研究で注目を集めているiPS細胞を展示し、iPS細胞の実物を顕微鏡で見ることができるようにします。最先端の研究の一端に触れることができる良い機会となるはずです。