公開講座

東京大学の先生が一般の方を対象にわかりやすく講義をする公開講座。味わい深い学問の世界にふれてみませんか。

場所

21 KOMCEE West レクチャーホール

駒場の杜のグローバル・スタディーズ・イニシアティヴ

石田淳先生(東京大学教養学部長)

11月24日(金) 10時30分~11時30分

赤門や安田講堂のある東京大学本郷キャンパスは有名ですが、一方で駒場キャンパスについてはあまり知られていないのが実情かもしれません。駒場キャンパスは、東大生全員が入学後の2年間(教養学部前期課程)を過ごす場所です。この前期課程で、学生は文系・理系を問わず幅広い分野にふれ、豊かな教養を身につけます。東京大学が目指す人材育成に大きな役割を果たす教養学部前期課程での学びと、その理念や意義について、教養学部長が熱く語ります。

アラビア語の世界にようこそ!

濱田聖子先生(東京大学非常勤講師)

11月24日(金) 12時~13時

私たちになじみ深い日本語や英語とは全く異なる言語、「アラビア語」。アラブ諸国で主に使われている言語ですが、実際に読み書きできる日本人はほとんどいないのではないでしょうか。この講座では、現代標準アラビア語の歴史を見たのち、とくにアラビア語の単語の構成や成り立ちに注目していきます。また、駒場キャンパスで行われている講義がどんなものかも紹介します。もちろんアラビア語に関する事前知識は一切不要です。ミステリアスだけれど、面白い。そんなアラビア語の世界を覗けるまたとない機会です。

言葉の起源

岡ノ谷一夫先生(東京大学大学院総合文化研究科)

11月24日(金) 13時30分~14時30分

私たち人類はどのように言語を習得したのでしょうか。人類の進化を考える上で重要かつ困難なこの謎を解く手がかりは、なんと「小鳥のさえずり」をはじめとする生物の営みでした。生き物たちの間で交わされるコミュニケーションを研究することで、人間の言語の特徴が見えてきます。この講座では、ジュウシマツの歌の習得方法やその文法の成り立ちに着目して言語誕生の謎を解き明かそうとする研究を紹介します。生き物たちのコミュニケーションから言語の誕生に迫るユニークな研究に触れることができる講座です。

戦国法の世界

桜井英治先生(東京大学大学院総合文化研究科)

11月24日(金) 15時~16時

応仁の乱ののち、室町幕府が力を弱めると、全国各地に戦国大名が出現し、自立的な領国支配を展開していきます。出自の多様な彼らの権威・権力を支えていたものとは何でしょうか。戦国大名を研究する視角には様々なものがありますが、今回は主として戦国法(分国法)という見地から戦国大名という存在を捉え直していきます。戦国大名の権威の源泉と権力の構造、近世権力との連続性の問題などを検討しながら、日本史における16世紀の意義についても考えます。

中高年のためのスロートレーニングー科学的な工夫で筋肉づくりー

石井直方先生(東京大学大学院総合文化研究科)

11月25日(土) 12時30分~13時30分

日本では高齢化が進む中、健康に長生きすることへの関心が高まっています。筋肉は私たちの健康の維持に大きな役割を果たしますが、通常の筋肉トレーニングでは関節や骨に強い負荷がかかり、血圧も上昇してしまいます。健康をもたらす筋肉を作るには、理論に根差した適切なトレーニングが必要です。そこで、最大筋力の30%程度の力で、一般的なものより効率的に効果を上げられる筋肉トレーニングを紹介します。世界大会で3位を獲得するなど、ボディビルダーとしても活躍されてきた東大の教授が送る、科学的根拠にもとづいたトレーニングの講座です。

超小型探査機が拓く未来の太陽系探査

船瀬龍先生

11月25日(土) 14時30分~15時30分

国連によると、2017年までに世界で打ち上げられた人工衛星は7800機以上にのぼります。このような打ち上げ数の増加に伴って、人工衛星の技術もめざましい速さで進歩しています。大きなものでは重量数トンを超える従来の人工衛星に対して、圧倒的に小型・軽量で製造コストの低い超小型衛星が登場し、宇宙開発の常識を変えつつあります。最近では、超小型衛星は地球付近での活躍にとどまらず、月や惑星を調査する太陽系探査にも乗りだそうとしています。この講座では、超小型衛星が可能にする、新しい太陽系探査について紹介します。

東京大学駒場博物館所蔵の一高絵画資料の概要ー一高伝来の「歴史画」についてー

井戸美里先生(京都工芸繊維大学)

11月26日(日) 12時~13時

東京大学駒場キャンパスには、明治時代に、旧制高校である第一高等中学校(通称「一高」)がありました。当時、一高では歴史的な日本絵画が数多く収集・保管されており、それらは今でも東京大学駒場博物館に所蔵されています。どの作品も芸術的価値が高く、また明治時代の高等教育において大きな意味を持つものばかりです。この講座では、駒場博物館の協力のもと、当時の政治状況や教育方針などにも目を向けながら、「一高絵画」に迫ります。芸術と教育、そして歴史が交差する絵画の世界をご堪能ください。

未来材料:チタン・レアメタル

岡部徹先生(東京大学生産技術研究所教授)

11月26日(日) 13時30分~14時30分

日常生活を送る中で意識することはありませんが、スマートフォンをはじめとして、私たちの身の回りの電子機器には多くの「レアメタル」が使われています。いまやレアメタル抜きに私たちの生活は成り立たず、その需要は膨らみ続けています。しかし一方で、レアメタルの過度の採掘は環境破壊を招いてしまいます。この講座では、夢の材料「チタン」をはじめとするレアメタルの現状や、その将来性について解説します。さらに、レアメタルの生産や供給、リサイクルに伴う様々な困難や課題についても紹介します。